リキッドの保管方法 ①直射日光を避ける
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①直射日光・蛍光灯を避ける
夏場に体験する日焼け、窓際に置いていた本や家電製品の変色・・・太陽光にパワーがあることは日常的に体感することですが、実際に物質を変化させる力があります。太陽光は電磁波の一種でパワーがあるエネルギーです。
特に波長の短い紫外線(もっと波長が短くなるとそれらは放射線)が化学的な変化を与えることは人体の日焼けの例からも経験的に理解できます。紫外線は人の 皮膚だけでなく食品や香料にも変質や劣化をもたらします。紫外線はこのようにパワーがあるため逆に細菌などを殺菌浄化する装置に利用されることがありま す。
紫外線は蛍光灯の光にも含まれています。蛍光管の電極間の放電によって生成される紫外線は蛍光管の表面で塗布されている蛍光体で可視光線へと変換され光として蛍光灯から発せられます。
ほぼすべての紫外線は除去され人間には無害な光になりますが、100%完全に変換されているわけでなくごく微量の紫外線が漏れ出ています、これらの紫外線が食品や香料の劣化を引き起こす原因になる場合があります。
美術館など芸術作品に対する紫外線の影響が危惧される場所では完全なUVカットを施された蛍光灯やUVフィルターを蛍光灯周囲に別途取り付けているところがあります。
それは除去しきれなかった紫外線に対する対策です。店頭のショーケース内などきわめて近距離で蛍光灯の直射照射を受ける商品が比較的短期間で変色することはよくある事例ですが、それは蛍光灯に含まれる紫外線が影響を及ぼしています。
フレーバーも例外ではなく光(直射日光・蛍光灯)を避けることが重要です。