vapeリキッドメーカー・OEM作り方?プロ級編その②

電子タバコニコチン入りリキッドココカラロゴ

リキッドメーカーを作る為には? プロ級編②

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前回と合わせて2回に分けて「リキッドメーカーを作る為には?」という事を主題に記事にしています、出来の良い、自作リキッドを作ると誰かに試してみたくなります、もしかしたら販売してみたくなるかもしれません、しかしながらリキッドメーカーへの道のりは意外と険しいです、前回の記事と合わせて興味のある方は楽しんで頂けると幸いです。

vapeリキッドメーカー

 

③PG・VGの比率決定

原材料の調達先が完了したら、プロトタイプの制作にとりかかります、自作リキッドと基本的には一緒です、始めは5~10mlの少量から試していき、良いリキッドができたら配合をメモしておきます。
プロトタイプを作る前に、PGとVGの比率を決定しておきます、これを後回しにするとフレーバーの比率が変わりせっかく作ったリキッドの味が変化します。

・環境テスト
完成したらプロトタイプのリキッドをテストします、ユーザの使用環境は様々なので、スターターキット・RDA・RTA又は抵抗値など、色々な環境で試します。
色々な環境で試すという工程が非常に重要となってきます、これはリキッドのコンセプト作りと密接にかかわりがある部分です、初・中級者向けのリキッドを作るのであれば、スターター及びRTA、上級者向けはRDAを中心に試すといった具合です。
自作リキッドを作る際には、RDAで作業する方が効率的です、RDAで美味しいリキッドでも環境を変えると味が変化します、想定ターゲット層を意識しながら環境に合ったリキッドを作る事が重要です。
ちなみに、本当に良いリキッドとはどのような環境でも美味しいリキッドです、しかしながらプロのメーカーであってもなかなかそのようなリキッドは作れません、想定ターゲットによっていくつかの環境は切り捨てていきましょう。

vapeの種類

・スティープによる変化
リキッドは日々変化します、ワインと同じで寝かせる(スティープ)事によって味が変わる事があります、アメリカのファイブポーンズは2カ月近く樽に寝かせて、最適な味で出荷するというこだわりぶりです、完成したリキッドは10日前後寝かせてどのような味に変化するのか?又は変化しないか?という事を確認する必要があります。

 

安全検査の実施

リキッドが完成したら、成分分析で安全性を確認します、リキッドは人の口に入るモノなので是非が行って下さい。
一般社団法人:日本食品分析センターに検体(リキッド)を持ちこみます調査依頼します。

検査項目はニコチン・ジエチレングリコール・ジアセチル等です、代表的なvapeの検査は2種類あります、質量分析と噴霧分析です、分析結果は「分析試験成績書」として14日後に送付されます、下記はココカラの質量分析の結果です。
質量分析は主にリキッドの主成分の分析となります。一方、噴霧分析はリキッドを気化した際に発生する物質を検査します。

基本的にリキッドメーカーでは「質量分析」のみでOKです、噴霧分析ではアセトアルデヒトやホルムアルデヒドなどの発がん性物質を検査しますが、これは使用環境によって変化するというのがココカラの見解です、こちらについては別の記事に詳しく書くようにします。

vapeの安全検査

大量制作の確認

プロトタイプが完成したら、配合表をベースに大量制作(50~100本)に取り掛かります、配合表があるから後は簡単に大量に作れると思っていると痛い目に合います、プロトタイプを作る際にちゃんと計数しても、大量に作れば作るほど味がずれてきます、特に複雑な配合では1本作るのと100本を同時に作る場合では味に誤差が生まれます、特にメンソール系は非常に難しく想定と大きくずれる事があります。
ずれを防ぐ為に、いきなり大量に制作せず段階的に制作していきます、10本→30本→100本という具合です、段階ごとに味を確認して必要であれば調整しながらプロトタイプの味に近づけて大量に作ります。

 

ロゴ及びラベルデザイン

大量制作が終了したら、ロゴ・ラベルの制作に取り掛かります、ラベルデザインはなるべく大量制作後の後に行います、なぜならば、大量制作の段階で失敗する事が結構あるからです、商品化する為にはある程度大量に作る必要があるので商品ラベル等のデザインは最後の工程で行うようにします。

vapeラベル制作

 

リキッド充填工場の選定

商品のレシピ・ラベルデザイン等ができあがったら、いよいよ充填作業です。
安全面から工場に委託するのがベストです、通常リキッドを充填する工程は無菌ルームを作り食品レベルでの環境が推奨されます、この基準を満たす為には工場に委託する必要がありますが、VAPEリキッドを充填可能な工場は少ないのが現状です。
まだVAPEの知名度は低くリキッドの充填は敬遠されがちです、リキッドはフレーバーを使用する為、臭いの問題があり食品系の工場では難しく、又、化粧品の関連の工場は価格が高く採算が合わないケースが多々あります。
ボトルのキャップを閉める際にはプレス方式が一般的ですが、海外製のボトルは規格に合わないケースもあり、完全手作業となり価格がはね上がります。

通常リキッドメーカーは出荷元の工場を開示していません、理由は2つあります。
①十分な安全対策を実施していない、いわゆるキッチン調合
②リキッド充填が可能な工場を開示したくない
VAPEリキッド充填において、出荷元の工場を探す事は大変困難でありそれが価値でもあります、簡単に開示したくないというのがリキッドメーカーの本音でしょう。

vape充填

 

販路の開拓

リキッドの制作が完了したら終わりではありません、一番重要なのが販路の開拓です、前述したようにリキッドメーカーは数多くありこれからも増加していきます、販路の開拓ができないとせっかく作ったリキッドも埋もれてしまいます、販売方法は大きく分けて2つあります。

①直販モデル
②販売代理店モデル

①の直販モデルは比較的に海外で多いモデルです、自社でサイトを公開しユーザに直接販売する方法です、直販モデルは多くのリキッド(商品)を持っている事が多く、又、利益率も高くなりますが、販路を自分で開拓する必要がある為、若干難易度が高くなります。

②の販売代理店モデルは、ユーザに直接販売せずショップ・総合卸に販売するモデルです、販売に関する業務を代行できる為、商品開発に専念できます。利益率は少なくなるのでリキッドの単価をなるべく抑える必要があります。

日本では主流の販売代理店モデルですが、取扱い店舗を増やすのは一苦労です。
最近では日本でもVAPEショップが増加してきましたが、日本におけるVAPEの市場規模はまだ少なくショップさんも大変だと思います。
VAPEショップがリキッドメーカーから商品を卸す際には、最低ロットというモノがあり通常100本前後です、しかし、VAPEには海外も合わせ多くのメーカーが存在する為、1つのメーカーを大量に仕入れる事は困難です。

そこで登場するのがVAPEの総合卸業者です、大量の商品をメーカーから一括購入しショップに少量多品種を卸します。
なぜ、VAPE業界の仕組みを解説したかというと、販売代理店モデルでは総合卸業者が窓口になる事が多いからです、前述したように、ショップでは1つのメーカーに対して大量の仕入を行うのは困難です(大手は別ですが)その為、リキッドメーカーは総合卸業者に大量購入してもらい、各VAPEショップの店頭に並びます。
リキッドメーカーからしても多数のショップ営業を行う必要が無く、又、ショップ側も少量から仕入れが可能な為、両者にとってメリットがありますが、もちろん良いことばかりではありません。

希望小売価格1,000円の商品をショップに直接販売した場合、リキッドメーカーとショップの分配はおよそ50%です、つまりリキッドメーカーは500円でショップに販売する事になります。

次に総合卸業者にリキッドを卸す場合、およそ小売価格の35~40%で販売する事になります、金額にすると350~400円くらいです。
上記の事からリキッドメーカーが希望小売価格1,000円の商品を販売代理店モデルで流通させるには、350円以下でリキッドを作成できなければ利益はでません、
リキッドメーカーを作る際には最終的な販路の開拓を見据えて計画を立てないと大変な事になります。

vapeショップ

2回にわたってリキッドメーカーを作るには?というテーマで記事を書きました、そんな事より美味しいリキッドの作り方を教えて!と言われそうですが、、、結論から言うと万人に美味しいリキッドは存在しません、vapeリキッドは人によって趣向がかなり偏るからです、リキッドメーカーはこの万人に美味しいリキッドを作る事を目標に努力しています、プロのスキルを学びそれがリキッド作りのヒントになればと思います。


※ショップのオリジナルリキッド・イベント等で配布するリキッドでOEMをお考えの方はご相談下さい。

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