純度の高いグリセリンは腐りやすい?
よく質問される項目ですので、この場を借りてお答えしたいと思います、高純度グリセリンは腐りやすくて危険という情報がインターネットを中心に議論される事があります。
グリセリンは主に石油系と植物系にわかれます、石油系のグリセリンは主に医療の場で活躍しており、植物系は化粧品などに多く使用される傾向にあります。
リキッドメーカーは、グリセリンの成分までは公表していないのが一般的でどちらのグリセリンを使用しているか把握できません、海外のリキッドメーカーを見ると植物由来で作られているという記載がいくつかあります。
アメリカでは現在、健康志向が見直されている為、グリセリン100%植物由来という事で評価があがるようです。
日本でも安全性は重要視されており、やはりアメリカと同じように植物由来のグリセリンが人気です。
ココカラのグリセリンも100%植物性の原料を使用しています。
では石油由来のグリセリンは本当に危険なのか?
石油由来のグリセリンは超高純度で一切不純物が混入されていません、それに比べ植物性はパームやヤシの実から精製されるのでどうしても不純物が混じります、純度という事でしたら石油由来のグリセリンの方が安定性が高く高純度です。
ただしかし、石油由来と聞いてそれを化粧品として体に塗ったり、電子タバコのリキッドとして体内に吸引するのはやはり抵抗がありますね、私もなんとなくいやです・・・
前述のとおり医療現場では安定性の高い高純度のグリセリンを使用する事が多いです。
この段階で、高純度グリセリンが危険であるという事に疑問点がうかびます。
ココカラで薬品系の製薬会社3社に問合せた所、下記の回答が得られました。
「高純度グリセリンは石油・植物由来ともに、細菌・雑菌等が繁殖しにくい環境にあり、保存性は高くなります、逆にグリセリンの純度を水や防腐性の低い(プロピレングリコールは防腐性が高い)溶液と混合するとカビ等の発生の原因になります、特にグリセリン純度が30%以下になるとその危険性が高くなります、グリセリンは冷暗所と直射日光を避けて保存して下さい」
製薬会社の開発担当者の方、3社とも似たような回答でした、医療現場等で非常に純度の高いグリセリンを使用するのも雑菌・細菌等安全性を考慮の上との回答です。
以上の事から、ネット上で議論される高純度グリセリンが腐りやすいというのは信憑性にかけると言えます。
電子タバコ業界はまだ日が浅い為、グリセリンに限らず色々な議論があります、ココカラでも今後、電子タバコの疑問をなるべくお伝えできるように致します!
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